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アメリカ国内では4700万人の会員がおり、2015年12月の第3週にはわずか一週間で300万人が新たに加入したという「Amazon Prime(アマゾンプライム)」は、アマゾンの会員向け有料特典サービスです。(30日間は無料トライアル付です。)

元々は無料の2日間配送サービスとして始まったアマゾンの「プライム」会員サービスですが、年々サービスが追加されており、今では単なるショッピングの追加オプションではなくなっています。

一方で、50ドルから始まった年会費もサービスの追加と共に年々値上がり、今では1年で99ドルと、日本のアマゾンプライムの年会費3900円比べると、倍以上の金額となっています。

さて、そんなアメリカの「アマゾンプライム」ですが、サービスの追加も多いことから中々どんなサービスが受けられるのかはっきりしないかもしれません。また、日本人の利用者が多くないことからか、日本語での説明もほとんど存在しません。

そこで、アメリカのプライム暦5年の筆者が、実際「プライム」会員になると何がお得なのか、10個のポイントから整理してみます。(サービスは2016年1月現在のものです)

1. Free Two Day Shipping – 無料の「2日間」配送

アマゾンでショッピングする機会が多い人であれば、最も利用する機会が多いかもしれないのが、「Free Two-Day Shipping(無料2日間配送)」です。

国土が広いアメリカではオンラインでショッピングをした場合、配送に1週間ぐらいかかることも普通にあり、配送速度が早い方法を選択するとさらに追加で料金をとられてしまいます。また、「無料配送」になるためには通常「一定額」以上の購入が必要であり、その場合も配送速度はやはり1週間程度と時間がかかる場合が多いです。

アマゾンプライムのメンバーであれば、2日という「高速」の配送が「購入金額・個数にかかわらず」、「無料」で利用できるというのが特徴です。

注意点として、対象となるのがAmazonが発送する商品のみと言うことですが、その数は2000万点以上とほしいものはほぼ揃うといえます。また、2日は「2営業日」となるため、土日・祝日は含まないのが原則となります。(但しニューヨークの場合は土曜日も配送している会社が多くアマゾンから発送されてしまえば予定より早くつく場合もありますが)

プライムメンバーでない場合ですが、アマゾンで購入すると4~5営業日の「標準配送(Standard Shipping)」でも商品のサイズや発送先住所によって送料が別途必要となり、商品が1つだけでも通常5ドル以上は必要となります。また、2日間配送を選択すると、10ドル以上の追加料金となってしまいます。

なお、ニューヨーク市内を始めとする一部の大都市のプライムメンバーであれば、「Same-Day Delivery」や「Prime Now」といったさらに「早い」オプションの恩恵を受けることもできます。これは後ほど、別途説明します。

2. Amazon Video (Prime Video) – 動画見放題

アマゾンプライムのサービスの中でもショッピング以外では最も利用する機会が多いものの1つが、動画見放題の「アマゾンビデオ」と呼ばれる動画ストリーミングサービスです。(※アメリカでは、2015年9月まではアマゾン・インスタント・ビデオと呼ばれていました。)

アマゾンビデオ自体は全ての動画が見放題なのではなく、合計で約11.8万のタイトルのうち、「プライム」対応となっている動画だけが見放題となり、それ以外はレンタル(もしくは購入)の形で視聴が可能です。

プライム対応のビデオは約1.9万タイトルと全体の15%程度です。ただ、総タイトル数は多いものの、古い作品も多いため、例えば、最近90日間のリリース作品数は約3500、そのうちプライム対応が約500と、いった感じになっています。

なお、日本語タイトルは古い映画がほとんどで、NetflixやHuluのように日本のアニメ作品のタイトルは充実していません。

動画は、パソコンだけでなく、アプリをダウンロードすることでアンドロイドやiPhoneのスマートフォン、タブレット、TV、Apple TVなど多くのデバイスにも対応しています。

3. Prime Music – 音楽聴き放題

プライムサービスの中では最も新しいものの1つで、2014年6月に追加されたのが音楽聴き放題のストリーミングサービス「Prime Music」です。100万タイトル以上の曲を広告無しで聴くことができ、プレイリストの共有もできます。

動画と同様、アプリをダウンロードすることでパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも音楽を楽しめます。また、スマートフォンなどの端末にダウロードも可能なため、オフラインの環境でも保存した曲を聴くことができます。

また、最近ちょっとした改善点があったのが、スマートフォン端末へのダウンロードに関して、microSDカード等の外部ディスクへの保存が可能となったことです。(アンドロイドの場合はバージョンにもよります)これで、容量をあまり気にすることなく保存も可能となっています。

4. Prime Photos – 写真保存し放題

Flickrを使っている筆者は使用していないサービスですが、アマゾンプライムの会員であれば、アマゾンのオンラインストレージである「Amazon Cloud Drive」に写真を無制限で保存できる「Unlimited Photos」が利用できます。

Amazon Cloud Driveでは2つのサービスが提供されており、写真が無制限に保存できる「Unlimited Photos」(年会費11.99ドル)と、ファイルの種類に関係なく無制限に保存できる「Unlimited Everything」(年会費59.99ドル)があります。プライム会員の場合、このうち「Unlimited Photos」が「Prime Photos」として追加料金無しに利用が可能となります。

パソコン、携帯電話、タブレットと様々な端末からファイルのアップロードや閲覧、ダウンロードが可能で、携帯端末からの自動アップロードにも対応しています。また、写真以外のファイル(動画やドキュメント)は、最大5GBまで保存が可能です。

Flickrの無料アカウントが1TBまで動画も含めてアップロードできるので(1ファイル辺りの最大サイズはありますが)、昔からFlickrアカウントを使っている人からすると使う機会が少ないかもしれませんが、写真のオンラインストレージとしては便利かもしれません。

5. Early Access – セールに一足早く参加

アマゾンでは日替わりセール「Today’s Deal」が毎日開催されていますが、このセールに30分早く参加できるのが「Early Access」です。日替わりセール自体は開始時間と終了時間が決まっており、売り切れとなると購入ができないため、一足早く購入して商品を確保できます。ただ、よほどの人気商品でない限りはなかなかセール開始直後に完売となることはありませんが。。ただ、ブラックフライデーなど他のビックセールでも一般公開より早くアクセスできるため、人気商品が多い場合には有利な特典となります。

また、Amazon.comだけでなく、アマゾンが運営しているファッション商品専門の会員制セールサイト「Myhabit.com」でも、Early Accessが可能な商品は30分早くセールに参加できます。

フラッシュセールサイトの1つであるMyhabit.comでは、毎日午後12時(米東部時間)から会員限定でセールを行っており、お得にファッション商品が購入できます。プライム会員であれば、このセールのEarly Access対象商品に、午前11時30分から参加できる形となります。

6. Kindle Owners’ Lending Library – 無料でキンドル書籍

「Kindle Owners’ Lending Library」はアマゾンプライム会員専用のサービスで、毎月1冊、キンドルの電子書籍を無料で借りることができます。借りられるのは対象となる本だけですが、その数は80万タイトル以上となっています。また返却期間はないため、ずっと同じ本を借り続けることも可能です。

翌月になって新しい本が借りられるようになった場合は、これまで借りていた本を返却すれば新しい本を借りることができます。他のサービス同様、Kindleアプリをダウンロードすることで様々な端末から同じ本を読むことも可能です。

なお、同時に10冊まで本を借りることができる「Kindle Unlimited」とはまた別のサービスのため注意が必要です。

7. Prime Pantry – プライム会員専用のショッピング

「Prime Pantry」は、プライム会員専用にアマゾンが提供しているショッピングサービスで、食品、家庭用品、バス用品、美容用品、文房具、ペット用品などを低価格で購入できます。プライム会員以外は購入ができません。1回の注文で箱に入る量が決まっており、それを上限にまとめ買いができ、送料は1配送につき5.99ドルとなっています。

お菓子や朝食用の食べ物、洗面用品、台所用品などは結構安く売られているので、ある程度の量をまとめて購入すると5.99ドルの配送料を払っても十分お得なサービスとなります。また特定商品を複数まとめ買いすると送料が無料になる場合もあるため、そういった商品をまとめ買いして送料を節約することもできます。

8. Primeメンバー限定の割引

アマゾンプライムメンバー限定の割引も用意されており、以下のようなものがあります。

・プライムメンバーに無料で提供される「Amazon Family」のサービスとして、オムツの定期購入が20%割引、Baby Registry商品の15%割引、Amazon FreeTime Unlimitedの割引などが受けられます。
・Prime Exclusive Savingsとして、予約もしくは発売後2週間以内の新品ゲームソフトが20%割引となります。

ゲームの割引は最近追加されたばかりなど、特別割引のサービスはチェックしていると他にもあるかもしれません。

ニューヨーク在住だから受けることができるメリット

アマゾンでは一部の地域限定でもサービスを提供しています。こういったサービスはほとんどが大都市で提供されているため、ニューヨーク市在住者であれば、そのメリットを受けやすいと言えます。以下はニューヨーク市が対象となっているプライム会員向けの特典です。(ニューヨーク市以外の都市も対象に含まれています。)

9. Free Same-Day Delivery – 無料の当日配送

アマゾンが一部の大都市限定で提供しているのが、「Free Same-Day Delivery(当日無料配送)」です。土日に関係なく週7日提供されており、当日の午後9時までに注文商品が届くと言うサービスです。

地域限定ですが、ニューヨーク市内では多くが対象となっています。(対象外の地域もあります)利用には地域以外にも条件があり、

・35ドル以上購入すること(35ドル未満の場合、プライムメンバーは1配送につき5.99ドルの手数料が必要です。)
・対象商品であること(プライム商品の全てが対象ではなく対象は約100万点と、全プライム商品の1/20程度となっています。)
・正午までに注文すること(正午を過ぎた場合Free One-Day Deliveryとなり、翌日配送となります)

を満たす必要があります。また、基本的には一年中利用できますが、クリスマス、サンクスギビング、正月、ブラックフライデーなど一部の祝日と購入数が多い日は対象外となっています。

10. Prime Now – 無料の2時間以内配送

「Prime Now」は、アマゾンの商品が無料で2時間以内に配送されるサービスです。ニューヨーク市内でもさらに地域が限定されていますが、対象エリアであれば、注文から2時間以内に手元に商品が届きます。さらに、7.99ドルの追加料金を払えば、1時間以内での配送も可能です。

注文はスマートフォンやタブレット用の専門アプリ「Amazon Prime Now」から行う必要があり、食品や日用品など、一部のカテゴリ・商品に限定されています。また、アマゾンの商品に加えて、一部のレストランなども参加しています。

アマゾンでも最近始まった新しいサービスですが、まるで地元のお店で買い物するかのような感覚でで商品を購入できます。

おまけ: 家族で共有も

以上、アマゾンプライムの10個の特典でした。サービスの追加や更新も多いアマゾンでは、特典が知らない間に追加になっていたり、今まで特典だったことを知らなかった、と言うサービスもよくあったりします。

また、ニューヨーク市のような大都市では他に先駆けてサービスが開始されたりもするため、さらに多くのメリットを受けることが可能であったりもします。

最後におまけ情報です。アマゾンのサイト上ではあまり触れられていない情報ですが、アマゾンプライムの一部の特典は実は家族で共用もできます。以前は最大4人ぐらいまで共有可能だったと思ったのですが、最新の情報では大人2人での共有が可能になっています。

共有をするには、まず「Amazon Household」で追加したい大人のアカウントを追加する必要があります。また、全部の特典が共用可能ではなく、現在のところ以下の特典が共用可能となっています。

・配送に関する特典
・Prime Videoへのアクセス(ストリーミングのみ)
・アマゾン内のセールへのEarly Access
・Prime Photos
・Kindle Owners’ Lending Library
・おむつの20%割引、Baby Registryの15%割引
・Prime Fresh会員の場合、Fresh shipping

夫婦の場合などは、誰か一人が加入すれば他の一人のアカウントにもこういった特典を追加することができます。

アマゾンプライムは30日間無料でお試しができるので、まだ利用したことがないという方は、試しにトライしてみてはいかがでしょうか?

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